Ambulatory Surgery
鼠径ヘルニア日帰り手術
- Home
- 鼠径ヘルニア日帰り手術
わたしたちは、
鼠径ヘルニア日帰り手術に特化した
日本型オフィスサージェリーの
トップランナーです。
鼠径ヘルニア日帰り手術に特化した
日本型オフィスサージェリーの
トップランナーです。
新橋DAYクリニックは、欧米型クリニックベースの外来手術室(オフィスサージェリー)をモデルに作られた、鼠径ヘルニア治療に特化した日帰り手術センターです。手術は腹腔鏡を使用し、5mmの小さな傷を3か所つけるだけで実施可能です。米国で約20年ほど前から増えたこの日帰り手術の手法は、全身麻酔にも関わらず術後の吐き気や嘔吐を避けることができ、区域麻酔技術を併用することで疼痛を大きく減少させ、患者は手術後すぐに帰宅できることが特徴です。ご帰宅後は日常生活をお送り頂き、翌日からお仕事に復帰可能です。
どうして全身麻酔の手術で「日帰り」できるのでしょうか?
スタッフと導線が日帰り手術に特化しているから可能となります。
全身麻酔による手術で日帰りが可能なのか疑問に思われる方も多いかと思いますが、逆に日帰りができない大きな要因は適切でない麻酔管理にあります。手術の種類によっては、侵襲が大きいため日帰りが難しいものもありますが、実は鼠径ヘルニア手術は海外では多くの場合、日帰りで行われています。
日帰りが困難になる主な原因としては、以下の5つが挙げられます。
- 嘔気(術後の吐き気)
- 疼痛(術後の痛み)
- 飲水・食事摂取の困難
- 歩行の困難
- 術後の全般的な安全管理の不備
当院では、鼠径ヘルニアの日帰り手術に特化し、麻酔科専門医が中心となって最新の麻酔技術と多層的な安全対策を導入しています。外科医、麻酔科医、看護スタッフが密接に連携し、手術前から術後まで一貫して患者様の状態を管理することで上記問題を解決しています。
総合病院などでは、日帰り手術があまり積極的に行われないこともありますが、それは鼠径ヘルニア以外にも多様な手術が同時に進行しているため、当院のような一貫した管理体制を整えることが難しいからかもしれません。
詳しくは「日帰り手術の安全性」をご覧ください。
オフィスサージェリーとは何ですか?
オフィスサージェリーとは、アメリカやヨーロッパの医療システムにおいて発展してきた、入院を伴わない外科手術の形態を指します。このスタイルの手術は、クリニックなどに特別に設けられた外来手術センターで行われ、医療の効率化と患者様の利便性を高めることを目的としています。
欧米型オフィスサージェリーの特徴として以下のものがあります:
手術の種類: 欧米では、オフィスサージェリーで広く行われる手術として、皮膚科の手術(皮膚腫瘍の切除など)、整形外科の軽度な手術(手根管症候群の治療など)、美容外科の手術(ボトックス注射、脂肪吸引など)、そして軽度の消化器・婦人科手術などが挙げられます。これらは、術後の疼痛発生や出血リスクが低い低侵襲手術です。
麻酔の方法: 多くの場合、局所麻酔のみ、もしくは全身麻酔に区域麻酔技術を使用して患者様の負担を最小限に抑えます。手術後には速やかに日常生活に戻れることが特徴です。麻酔技術の進歩によって、全身麻酔でも短時間で覚醒することができ、患者様はすぐに帰宅できる環境が整えられています。
手術環境と安全性: 欧米では、オフィスサージェリーを行う施設は厳格な基準に基づいて認可されており、手術に必要な設備が整備されています。特に安全対策が重要視され、手術中のモニタリング装置や緊急時の対応設備も備えられています。また、術者は十分な経験とトレーニングを受けた専門医であり、手術の安全性と質が確保されています。日本にはまだそうした基準は存在しませんが、当院は欧米の基準に基づいて手術環境の整備と安全対策を行っています。
患者様の利便性: 欧米では、医療費が高額になることが多く、短期間で済むオフィスサージェリーは、患者様にとって費用負担が少ない点で魅力的です。また、入院の必要がないため、日常生活に支障をきたさず、仕事や家族のケアなどの負担も軽減されます。これにより、患者様満足度も非常に高いと言われています。
医療経済への影響: 欧米では、オフィスサージェリーは医療資源の効率的な利用を促し、病院のベッド使用率を低下させるとともに、手術待機期間の短縮に寄与しています。病院における入院手術の負担が減り、より重症度の高い患者様の対応に集中できる点が医療システム全体の効率化につながっています。
欧米型のオフィスサージェリーは、患者様にとって利便性が高く、医療システム全体の効率化にも貢献しているモデルであり、その成功から世界中で注目を集めています。日本でも、同様の手法を取り入れる動きが見られていますが、特に安全対策の徹底と施設の整備に課題が残されています。
区域麻酔とは何ですか?
区域麻酔は、手術中および術後の痛みの管理を強化するために用いられる手法です。当院が行う手法はその中でも伝達麻酔と呼ばれます。近年、その安全性の高さから急速に普及している麻酔法の一つです。特に鼠径ヘルニアのような小手術においては、背中に行う硬膜外麻酔と比較して、足のしびれや出血といった合併症のリスクが低いため、より安全性の高い選択肢とされています。超音波エコーを用いて直接解剖を確認しながら行うことで、安全かつ高い精度で麻酔を行うことが可能です。当院では、患者様様が全身麻酔で眠っている間に行うことで、手術中および術後の痛みを効果的に管理しています。この方法により、手術中の麻酔効果が向上し、術後の回復もスムーズに進むため、患者様はより快適かつ安全に日帰り治療を受けることができます。伝達麻酔は、鼠径ヘルニア手術のほか、入院を要する骨折や外傷の手術、乳腺など体幹部の手術にも広く用いられており、患者様の痛みの軽減と快適性の向上に寄与しています。
全身麻酔と区域麻酔の併用のメリット
術中・術後の痛みの軽減: 区域麻酔を全身麻酔と併用することで、手術中および術後の痛みを大幅に軽減することができます。全身麻酔だけでは術後に痛みが急激に現れることがある一方で、区域麻酔を併用することで、手術後の痛みの発生を抑え、患者様がより快適に回復できるようになります。
麻酔薬の使用量を減らす: 区域麻酔を行うことで全身麻酔薬の量を減らすことができ、その結果、全身麻酔による副作用(例えば呼吸抑制、嘔気、嘔吐など)のリスクを低減することができます。これにより、手術後の覚醒が早まり、術後合併症のリスクも減少します。
術後鎮痛の持続: 区域麻酔は、手術が終わった後も痛みを感じにくくするために持続させることができます。これは特に大きな手術や痛みを伴う手術で重要であり、術後の鎮痛を長時間にわたって確保することで、回復過程がより快適になります。
早期の機能回復: 術後の痛みを適切に管理することで、患者様は早く体を動かすことが可能になります。早期の離床は肺動脈血栓症を防いだり、その他の合併症予防に効果的で、結果的に早期社会復帰につながります。
Surgical Procedur Statistics
当院の手術が選ばれる6つの特徴
特徴 ①
手術安全管理とリスク管理に特化した
「麻酔科医」の視点で徹底した安全体制を整えています。
手術において最も重要なのは「安全性」です。新橋DAYクリニックでは、麻酔科専門医である院長が、安全管理とリスク管理の視点から、徹底した安全体制を主導しています。スタッフ全員が院長の指揮のもと、手術の安全性向上に取り組んでいます。外科医に加え、安全管理の専門家「麻酔科医」が手術前から術後まで大きく関与することで、患者様に真の「安心」を提供します。
特徴 ②
大学病院の准教授、総合病院の外科部長など、
消化器外科のトップランナーが直接執刀します。
「自分の体を預けるのに、研修医に手術はされたくない…」 多くの方が病院で口に出せない言葉のひとつです。当院では、手術の現場の裏も表もよく知る麻酔科医である院長が、執刀症例数1000件以上の経験を有する消化器外科専門医の中でも、技術力はもちろん、医師としての人間性にも信頼がおける腹腔鏡手術のトップランナーの外科医を厳選して招聘し、手術を行っています。
特徴 ③
腹腔鏡手術と2種類の麻酔により、
徹底した「痛みの緩和」にこだわった治療を行います。
当院では、わずか5mmの小さな切開で腹腔鏡手術を行い、術後の負担を最小限に抑えています。手術中は全身麻酔で痛みを完全に遮断し、術後も区域麻酔(神経ブロック)で痛みを軽減します。この徹底した痛みの管理により、術後も快適に過ごせ、早期に日常生活へ復帰できます。 また、手術に対する不安や恐怖が痛みを増幅させることが臨床研究で明らかになっています。そのため、当院では、麻酔科医である院長が中心となり、患者さまの不安を和らげ、安心して手術に臨んでいただけるよう配慮します。
特徴 ④
2023年度手術実績587件と、全国屈指の鼠径ヘルニアの
日帰り手術に特化したハイボリュームセンターです。
新橋DAYクリニックは2022年4月に開院し、2023年度には鼠径ヘルニアの日帰り腹腔鏡手術の実績が587件に達し、鼠径ヘルニア治療において、全国屈指の手術件数を誇るハイボリュームセンターとして多くの患者さまよりご支持を賜っております。現在週15件の手術を行っております。「すぐ手術を受けたい」「来週手術を受けたい」という患者さまからのご希望にお応えします。
特徴 ⑤
JR新橋駅「徒歩1分」と、東京都心の立地でアクセス良好です。20時までの診療とオンライン診療で、忙しい方や遠方からでも受診しやすくなっております。
当院は、JR新橋駅日比谷口(SL広場口)から徒歩1分、東京メトロ銀座線新橋駅からすぐの外堀通り沿いに位置しており、アクセスが非常に便利です。どのような方にもお気軽にご受診いただきたいと考え 、東京近郊だけでなく遠方の方やお仕事帰りの方も多く受診されます。平日は20時まで診療を行っており、オンライン診療も積極的に行っています。
特徴 ⑥
不安を感じさせない木のぬくもりを感じるクリニックです。
プライバシーに配慮した個室を完備しています。
診察は完全予約制で、ゆっくりとリラックスして医師とお話できます。医師からの説明には動画を用いて、わかりやすく症状や術式を解説いたします。女性患者さまにはオンライン診療であっても女性スタッフが必ず同席いたします。また手術室・診察室は防音構造としており、患者さまのプライバシーに配慮します。手術の後は他人の目を気にせずゆっくりお休み頂けるよう個室をご用意しております。
Steps to Surgery
手術までの流れ
2回の通院で治療できます
当院の日帰り手術の流れを、初診から手術に至るまで解説します。ご来院頂くのは、手術前診察(初診)と手術時の2回になります。術後は必ずしもご来院頂く必要はありませんが、患者さまからご希望があればすぐに診察可能な体制を整えております。
手術前診察(初診)
オンライン診療対応可能
プライバシー配慮
完全予約制
診察は完全予約制です。症状や患者さまの生活情報を細かくお伺いし、的確な診断につなげます。同時間帯にはお1人しか予約をお受けしません。診察室は防音仕様でプライバシーに配慮した構造となっており、女性の患者さまには必ず女性スタッフが同席いたします。診察はオンライン診療でも行っております。すでに鼠径ヘルニアの診断をされている方や紹介状をお持ちの方も手術前には診察をお受けいただいております。
事前にご記入いただく問診票をもとにお話をきかせていただきます。日帰り手術が可能かの判断をするため、症状や日常での生活様式、これまでにかかったご病気や手術歴についてなど、幅広い項目をお尋ねすることがあります。
問診
立った状態でおなかに力を入れてもらいそけいヘルニアの有無を確認します。明らかなふくらみがある場合は、触ってみて診察(触診)を行います。オンライン診療では、患者さまご自身に触っていただくことがあります。そけいヘルニアの診断と、手術難易度の判断をいたします。
診察
すべての方に血液検査、心電図検査をお受けいただきます。状況によってCT検査や心臓機能検査を提携先医院にて行います。紹介状をお持ちの患者さまで、すでにお済みの検査がある場合、当院では重複する検査は行いません。
手術前
検査
検査
手術・麻酔について、手術前と後に注意する事など、医師と看護師がわかりやすくご説明いたします。ご質問や気になることがありましたら遠慮なくお尋ねください。また後から説明を振り返れるように、説明に用いる解説動画はYoutubeからもご覧いただけます。
手術説明
日帰り手術
痛みの
少ない手術
麻酔科医主導の
安全管理
滞在4時間
個室完備
手術は腹腔鏡を使用した傷の小さな痛みの少ない手術です。麻酔科医による神経ブロック注射などを併用した全身麻酔で術後の痛みを減らし、ご帰宅後の日常生活をサポートします。安全面では、麻酔科医が入ることにより、手術全般をチーム医療で行い、より安全管理に重点を置いた日帰り手術を行います。手術室は防音仕様となっており、術後は個室にてお休みいただけるようプライバシーに配慮しております。
ご予約のお時間にご来院いただきます。手術当日は食べ物を摂取することはできません。飲水はご予約のお時間の3時間前までとなります。もし間違って飲食などされた場合は必ずご申告をお願いいたします。
ご来院
ご来院後、個室にて手術準備を行います。手術用の術衣(当院でご用意します)にお着換えの後、スタッフにより検温、血圧、心拍、酸素飽和度など測定し、手術当日の注意事項等の最終確認を行います。
手術準備
準備が整いましたら手術室に入室します。スタッフ、患者さまと一緒に手術内容の確認を行い(サインイン)、全身麻酔を開始します。点滴で眠くなる麻酔薬を投与すると、ほどなく入眠します。麻酔薬は手術終了まで投与を継続するので途中で覚醒することはありません。入眠後、呼吸が浅くなるので、呼吸を補助する器具を喉の奥に装着します。
全身麻酔
手術は麻酔で入眠中に行われ、痛みを感じることも意識もありません。手術自体は片側約30分程度ですが、腹部の消毒や機材のセッティング、麻酔の時間を含めて手術室の滞在時間は約1時間です。手術後、鎮痛のため区域麻酔(ブロック注射)を腹部に行います。
腹腔鏡
手術
手術終了後、麻酔薬の投与を終了すると約5分程度で覚醒します。覚醒と安全を確認したら回復室(個室)に戻り、約1~2時間程度お休みいただきます。スタッフは定期的に訪問しバイタルサインや痛みの具合をチェックしつつ、患者さまに装着した測定機器を通じて、常に身体状況を把握します。
術後
回復室
医師の診察で術後経過に問題がないことを確認した後、帰院となります。鎮痛薬の処方箋をお渡しします。お支払いはクレジットカードや、各種キャッシュレス決済がご利用いただけます。帰院時は付き添いの方とご一緒にお帰り頂きます。患者さまご自身での車の運転は安全上できません。
帰院
ご自宅では日常生活をお送りいただけます。ご質問やご不安な点がございましたら、いつでも院長と連絡が可能です。食事制限はございません。手術当日はシャワー浴、翌日よりご入浴可能です。手術翌日からお仕事や学校に復帰できます。腹圧がかかる激しい運動を伴う動作は術後2週間お控えください。
ご自宅
術後診察
抜糸不要
オンライン診療対応可能
来院不要
手術後の過ごし方は手術前に詳しくご説明しております。また、解説動画や説明資料もご用意しております。 手術後の経過でご質問や気になる点がございましたら、些細な事でも結構ですので、いつでも当院までご連絡をお願いいたします。なお、傷の縫合には生体内で溶ける糸を使用しているため抜糸は不要です。術後の経過は翌日と1週間前後に診察いたします。必ずしも来院頂く必要はございません。
手術翌日、医師より術後経過と体調確認のお電話を差し上げます。傷や痛みについてなど、気になることがあれば医師とゆっくりお話することができます。
翌日
電話連絡
手術後約1週間前後に術後経過を診察します。対面診療、もしくは来院不要の当院開発のオリジナルシステムによるオンライン診療での診察となります。医師の判断で対面診察が必要と判断された場合は、ご来院を指示することもあります。
術後診察
Commitment to Minimizing Surgical Pain
徹底した「痛みの緩和」に
こだわった手術
- 傷の大きさ5mmの腹腔鏡手術
- 術中完全無痛の全身麻酔
- 伝達麻酔(区域麻酔)でしっかり術後鎮痛
- 医師直通電話で痛みの不安を解消
- 痛みの起こりうる状況を説明し不安を解消
当院では、痛みの少ない日帰り手術を実現するため、さまざまな取り組みを行っています。腹腔鏡手術では、5mm程度の小さな切開で手術を行い、身体への負担を最小限に抑えています。傷口が小さいため、痛みが少なく、術後の回復が早いのが特徴です。さらに、術後の傷跡が目立ちにくく、早期に日常生活へ復帰することが可能です。手術中は全身麻酔を使用し、患者さまが痛みを感じることはありません。麻酔は経験豊富な麻酔科医が管理し、安心して手術を受けていただけるよう万全の体制を整えています。術後の痛みを軽減するため、伝達麻酔(神経ブロック)も併用しており、術後も長時間にわたり痛みを抑える効果が続きます。この麻酔の効果は半日程度持続し、術後も快適に過ごしていただけるよう配慮しています。
しかし、手術に伴う痛みの軽減には、技術的な取り組みだけでは十分ではありません。手術は肉体的な負担に加えて、精神的な負担も大きいものです。特に、手術に対する不安や恐怖が術後の痛みを増幅させることが多くの臨床研究で証明されています。痛みは単なる身体的な反応だけでなく、心理的な要素が深く関与する複雑な体験です。不安や恐怖を感じると、脳が痛みの信号を過剰に受け取り、同じ刺激でもより強く痛みを感じることがあります。これは「心理的増幅」と呼ばれる現象であり、術後の痛みを軽減するためには、このメカニズムを理解し、適切な対策を講じることが欠かせません。
このような心理的な痛み増幅のメカニズムを踏まえ、当院では患者さまの手術に対する不安を最小限に抑え、できるだけリラックスして手術に臨んでいただけるよう、術前から術後まで徹底したサポートを行っています。院内環境の整備に加え、手術前には手術の流れや麻酔の効果などの医療情報を詳しくご説明するだけでなく、患者さま一人ひとりの不安や疑問に丁寧に対応することを心がけています。漠然とした恐怖や術後の痛みに対する不安についても、医師が直接対話することで、患者さまが「何が起こるのか」を具体的に理解し、未知の状況に対する恐怖を取り除くことができます。こうして安心感が高まることで、結果として痛みの軽減にもつながります。この取り組みの中で、痛み管理の専門家である麻酔科医が重要な役割を果たしています。また、術後には医師(院長)への直通電話を設置しており、術後の状態についていつでも相談できる体制を整えています。
これらの取り組みにより、患者さまが手術に対する不安を最小限に抑え、安心して回復に専念できる環境を提供しています。技術的な痛みの軽減だけでなく、心理的サポートも徹底し、心身ともに安心して治療を受けていただけることが当院の使命です。
Benefits of Day Surgery
日帰り手術のメリット
- 身体への負担が少ない
- 精神的負担が少ない
- 入院のわずらわしさがない
- 日常生活のリズムを崩さない
- 医療費の負担が少ない
鼠径ヘルニアの日帰り手術は、総合病院で行われている一般的な方法と比較して、腹腔鏡を用いること、さらに径の細いカメラを使用することにより傷が小さくり、さらに患者さまにやさしい手術が可能になりました。活動の状況にもよりますが、翌日から職場復帰、通学・家事などが可能になります。
また、手術日が予め決まるため入院待ちがなく、日常生活の計画が立てやすくなり、手術に関わる拘束時間を大幅に短縮できます。入院に備えての様々な段取り、必要物品の準備、保証人を依頼する、子供の世話を誰かに頼んだり、仕事や家事の段取りを整えるといった、わずらわしさも大幅に少なくなります。家族と離れる期間がありませんので、精神的な負担も少なくてすみます。手術当日のお付き添いは必要ですが、ご家族の負担も減少します。医療費に関しても、入院して手術した場合の医療費の多くを占める入院費が必要ありません。そのため約2~5割医療費の削減が可能です。
Recommended Candidates
日帰り手術がおススメの方
日帰り手術が適応になる方でしたら、入院を希望する方以外、どんな方にもおススメですが、特に以下に該当する方にはおススメの治療法です。
お休みがとりづらい方
クリニック滞在時間は約4時間です。1日で治療が完了しますので、拘束時間が大幅に少なくなります。
家族に負担をかけたくない方
小さいお子様がいる方や、付き添いで大きな負担をかけたくない方。入院保証人などを頼みたくない方。
普段通りの生活を送りたい方
手術翌日から日常生活が送れるので、日常のリズムが崩れにくいです。
家をあけられない方
ご自宅を長期間留守にできない場合など、日帰り手術がおススメです。
周囲の方に入院をしられたくない方
プライバシーを確保しているので、入院していることや受診したことなど、周囲の方に知られることはありません。
Safety of Day Surgery
日帰り手術の安全性
総合病院と同等の安心と技術を提供します
日帰り手術であっても、総合病院での入院手術と同じ安全性を確保しています。これは、厳密な安全管理基準を徹底しているからに他なりません。しかし、入院手術を前提とした医療をそのまま当院で行うだけでは、安全な日帰り手術は実現できません。当院では、日帰り手術に特化した専門スタッフが、日帰り手術専用の安全管理基準を厳守し、チーム医療による高度な連携を通じて、患者様に安心して手術を受けていただける体制を整えています。
以下に、当院で実施している具体的な安全対策をご紹介いたします。こちらは手術前にぜひお読みいただきたい重要な情報です。専門的な内容も含み少々長い文章になりますが、手術に関するご不安や疑問を解消する一助となれば幸いです。
安全対策 ①
麻酔科医を中心とした、チーム医療を行います。
手術において最も重要なのは「安全性」です。当院、新橋DAYクリニックでは、周術期の安全管理を専門とする麻酔科専門医である院長が指揮を執り、徹底した安全・リスク管理体制を確立しています。外科医、麻酔科医、看護師を中心とするチーム全体が一丸となり、それぞれの専門知識を最大限に活かして、手術の安全性向上に努めています。
麻酔科医は、手術前の診察から術中、術後のケアに至るまで、患者様に寄り添いながら安全な手術の実現をリードします。術前には、患者様の既往歴や生活背景を詳細に確認し、最適な麻酔計画を策定。手術中は麻酔管理や患者様の状態監視を徹底し、外科医が手術そのものに集中できる環境を整えています。また、万が一の事態にも迅速かつ適切に対応できる体制が整備されています。
さらに、当院には安全管理や麻酔管理に関する高度な教育を受けた周術期麻酔看護師も在籍しており、麻酔科医と密接に連携しながら、術前から術後にわたる安全管理をサポートしています。周術期麻酔看護師の存在により、より高次の安全対策が可能となり、あらゆる事態に対して万全の体制を確保しています。
日帰り手術に特化した当院では、全スタッフが日帰り手術専用の安全基準マニュアルを徹底して遵守し、連携し、各自の役割を果たすことで、より高い安全性を確保しています。術後は看護師が患者様の回復状況をきめ細かく把握し、安心してご自宅で術後を過ごせるよう万全のサポートを提供しています。
このように、麻酔科医が主体となり、外科医、周術期麻酔看護師、手術看護師を含むチーム全体が連携することで、患者様に「安心」と「安全」をお届けする日帰り手術を実現しています。
安全対策 ②
日帰り手術の適応を明確化しています。
当院では、日帰り手術の適応に関する明確な基準を設けています。麻酔科的には、既往歴や常用薬等から全身状態の評価を行い、外科的には、過去の手術歴から予想される手術の難易度を確認します。さらに、社会的基準として、手術後に付き添い※1が可能かどうかなど、多岐にわたる項目を総合的に考慮します。これらの基準は、国内外の最新の知見に基づいて策定されています。
術前の診察や検査を通じて、外科専門医と麻酔科専門医がチームでリスクを詳細に評価し、日帰り手術の適応可否を最終的に決定します。持病がある患者様でも、内服薬の服用で全身状態が安定していれば日帰り手術が可能な場合が多々ありますので、事前にご相談いただくか、診察の際に必要な情報をご準備いただければ安心です。
万が一、当院での日帰り手術の適応外と判断された場合には、患者様が適切な治療を受けられる医療機関をご紹介いたします。
※1 お付き添いについて…手術後ご帰宅時は安全上の理由から原則お付き添いの方とお帰り頂くようお願いしております(手術中のお付き添いは不要です)。お付き添いが難しい場合は、事前にご相談頂きますようお願いいたします。
安全対策 ③
明確な帰宅基準を設定しています。
手術終了後90-120分程度で帰宅となります。
当院では手術直後からAldreteスコア※1を評価指標に総合判断し、安全に早期離床を行っております。早期離床を目指すことで術後の無気肺や肺炎、低酸素血症、深部静脈血栓症や肺塞栓症等の合併症や廃用症候群の予防、せん妄予防など多くのメリットがあると言われております。帰宅までの過程はPADSSスコア※2を評価指標に総合判断し、飲水、歩行、排尿等、日常生活に戻るための段階を踏んでいただいております。 全身麻酔をかけたその日に帰れるのかと心配していた方も、手術2時間後にはしっかりした足取りでお帰りになります。
※1 Aldreteスコア:鎮静回復評価スコアで状態を活動性、呼吸、循環、意識、酸素飽和度の5項目で評価します。
※2 PADSSスコア:帰宅可能かを判断するスコアです。バイタルサイン、活動性、悪心・嘔吐、術後痛、外科的出血の5項目で評価します。
安全対策 ④
万が一のために常に準備しています。
安全対策①~③は、万が一の事態を防ぐための重要な措置です。しかし、手術は人体にメスを入れる侵襲的な治療であり、患者様の体は一人ひとり異なります。したがって、当院のスタッフは「万が一の事態は起こり得るもの」として常に備えています。もちろん、万が一の事態が発生することは極めて稀であり、通常は手術は順調に進み、術後も問題なく経過します。しかし、万が一の状況が発生した場合にも、当院スタッフは事前に定めた安全対策指針に従い、冷静かつ迅速に対応できるよう日々準備と訓練を重ねています。これは、航空会社の職員が飛行機事故に備えて訓練を行う姿と重ねてイメージしていただけると、より分かりやすいかと思います。
また、当院では常に業務フリーの看護師を1名配置しており、緊急事態が発生した際には速やかに患者対応に当たり、迅速な救命措置を行える体制を整えています。
緊急時の設備としては、以下の機器を常備しています。
- 緊急止血材料、止血器具、超音波メス、血管縫合糸、緊急開腹手術器具
- 出血確認用超音波エコー
- 気管挿管用ビデオ喉頭鏡、挿管困難対策器具
- 救命用薬剤一式、抗アレルギー薬一式
- AED、除細動器、経皮ペーシング装置
- ポータブル電源、蓄電池
これらの設備を完備していることはもちろんですが、より重要なのは、万が一の事態に直面した際、スタッフが落ち着いてこれらの機器を的確に使用し、患者様の救命にあたれるかどうかです。当院ではそのための準備と訓練を徹底しています。
さらに、当院では万全の救命体制を整えているだけでなく、緊急時には以下の提携先病院へ速やかに搬送する体制も確立しています。
- 東京慈恵会医科大学附属病院
- 虎の門病院
- NTT東日本関東病院
- 東京都立広尾病院
- 板橋中央総合病院
- 国際医療福祉大学三田病院
特に、東京慈恵会医科大学附属病院、板橋中央総合病院、国際医療福祉大学三田病院には、当院の医師が在籍しており、深い連携体制が構築されています。これにより、当院のスタッフと提携先医療機関の医師同士が緊密に情報を共有し、患者様を安全に搬送できるだけでなく、治療や救命においても迅速かつ適切な対応が可能です。これらの医療連携により、万が一の事態が発生しても、患者様の安全を最優先にした行動が取れる万全の体制を整えております。
このように、当院ではあらゆる事態に対応できる安全管理体制を築き、患者様に安心して手術を受けていただける環境を提供しております。どうぞ安心して手術に臨んでいただければ幸いです。
Surgical Costs
手術費用について
全額健康保険が適用されます
保険診療
高額療養費制度
キャッシュレス支払い対応
手術費用は健康保険が適用され、高額療養費制度も利用できます。そのため、費用が極端に高額になることや施設ごとに大きな差が生じることはありません。お支払いには、各種キャッシュレス決済がご利用いただけます。
日帰り手術は、入院費用が不要なため、通常、入院手術よりも費用を抑えることができます。なお、最終的なお支払い金額は、患者さまの健康状態などにより異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
保険診療
高額療養費制度
キャッシュレス支払い対応
同一月(1日から月末まで)にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合、一定の金額(自己負担限度額)を超えた分が減額される制度で、健康保険の加入者は誰でも利用できます。マイナンバーカードを保険証として利用する場合は、自動的に適用となります。マイナンバーカードをお持ちでない方は、手術前、もしくは治療終了後にご加入の健康保険組合に申請手続きが必要となります。費用について詳しく解説しているコラムもよろしければご覧ください。手続きや申請方法など、ご不明な点はお気軽に当院までお気軽にご相談ください。
減額後の自己負担額の目安
限度額の適用区分 | 年収の目安 | 自己負担額の目安 |
---|---|---|
ア、イ | 約770万円以上 | 約12万円 |
ウ | 約370-770万円 | 約8万円 |
エ | 約370万円以下 | 57,600円 |
オ | 住民税非課税者 | 35,400円 |
手術を含めたすべての診療のお支払いに、各種キャッシュレス決済がご利用いただけます。現金でのお支払いには自動精算機を導入しております。※一部決済では決済金額に上限が設けられている場合があります。詳しくはお問い合わせください。
ご利用可能なキャッシュレス決済
クレジットカード
電子マネー
交通系電子マネー
QR決済
Surgeons and Anesthesiologists
医師紹介
日帰り手術を実現させる、かけがえのないパートナー医師のメンバーと共に、患者さまに安全で快適な医療を提供します。当院を支える医師チームをご紹介します。なお、手術や診察の医師を指名することもできます。お気軽にご相談ください。
麻酔科医
岡村 正之
麻酔科医
Okamura Masayuki
新橋DAYクリニック 院長
日本専門医機構認定麻酔科専門医
国立山梨大学を卒業後、横浜市立大学、国立循環器研究センターで一般麻酔、心臓手術麻酔、集中治療等を研修し、茅ヶ崎市立病院、藤沢市民病院、戸塚共立第1病院を経て、2022年4月に新橋DAYクリニックを開設、院長に就任。2020年より日帰り手術専門施設での麻酔に関わる中で、日帰り手術において、手術安全管理を専門とする麻酔科医の役割の重要さを改めて認識し、後進の麻酔科医に啓蒙している。
外科医
黒崎 哲也
外科医
Kurosaki Tetsuya
新橋DAYクリニック外科統括医師日本外科学会認定外科専門医・指導医
日本内視鏡外科学会技術認定医
日本消化器外科学会専門医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本大腸肛門病学会指導医・専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本ロボット外科学会Da Vinci certificate
日本ロボット外科学会Robo-DocPilot国内B級
フランスストラスブール大学・IRCAD(消化器癌研究所)および、EITS(ヨーロッパ遠隔手術研究所)におけるクリニカルフェロー修了し、帰国後、四谷メディカルキューブ デイサージェリー部長、板橋中央総合病院外科部長、腹腔鏡手術センター センター長を経て、八潮中央総合病院外科部長を務める。手術執刀症例数は1000例以上におよび、この間フランスおよび日本で多くの腹腔鏡手術講習会の指導を担当している。そけいヘルニアをはじめとした腹部ヘルニア疾患の診断、治療に対する理解を深め、日常臨床に直結した指導および次世代の外科医を育てることに重点を置く学術団体「東京ヘルニアアカデミー」世話人も務める。
外科医
大城 崇司
外科医
Oshiro Takashi
新橋DAYクリニック外科医師
東京慈恵会医科大学 上部消化管外科 准教授
富山大学附属病院消化器・腫瘍・総合外科
客員教授兼任日本外科学会認定外科専門医・指導医
日本消化器外科学会専門医・指導医
日本内視鏡外科学会技術認定医(消化器・一般外科)
消化器がん外科治療認定医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本抗加齢学会専門医
Certificate of da Vinci console surgeon
日本肥満症治療学会評議員・データベース委員・教育委員・メンタルヘルス部会委員
日本内視鏡外科教育委員(減量・代謝改善手術担当)、縫合・結紮手技インストラクター
消化器、特に消化管に対する腹腔鏡手術を専門とし、良性から悪性疾患まで数多くの手術を行ってきた。中でも、高度肥満症に対する減量・代謝改善手術には、国内における黎明期から携わってきており、その分野の発展にも大きく貢献している。国内有数の手術経験を有し、現在では他施設での手術指導も精力的に行っている。「患者さんに寄り添った医療の提供」をモットーに、日々診療に取り組んでいる。
外科医
鈴木 淳一
外科医
Suzuki Junnichi
新橋DAYクリニック外科医師
板橋中央総合病院 外科 診療部長
日本外科学会認定外科専門医
日本消化器外科学会専門医
消化器がん外科治療認定医
日本消化器病学会専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本腹部救急医学会認定医
外科医
新居 高
外科医
Arai Takashi
新橋DAYクリニック外科医師
板橋中央総合病院 外科 医長
日本外科学会認定外科専門医
外科医
鈴木 淳平
外科医
Suzuki Junpei
新橋DAYクリニック外科医師
日本外科学会認定外科専門医
日本内視鏡外科学会技術認定医
日本消化器病学会専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本消化管学会胃腸科専門医
日本腹部救急医学会認定医
麻酔科医
前島 英恵
麻酔科医
Maejima Hanae
新橋DAYクリニック麻酔科医師
日本麻酔科学会認定指導医・専門医
日本ペインクリニック学会専門医
日本周術期経食道心エコー委員会(JBPOT)認定医
緩和ケア研修修了
公認心理師
麻酔科医
宮下 徹也
麻酔科医
Miyashita Tetsuya
新橋DAYクリニック麻酔科医師
国際医療福祉大学医学部麻酔科教授
日本麻酔科学会認定指導医
日本専門医機構認定麻酔科専門医
麻酔科医
佐々木 素子
佐々木 素子
麻酔科医
Sasaki Motoko
新橋DAYクリニック麻酔科医師
日本麻酔科学会認定指導医
日本専門医機構認定麻酔科専門医
麻酔科医
小野塚 良輔
麻酔科医
Onozuka Ryosuke
新橋DAYクリニック麻酔科医師 日本専門医機構認定麻酔科専門医
麻酔科医
岩岡 由紀子
麻酔科医
Iwaoka Yukiko
新橋DAYクリニック麻酔科医師
日本麻酔科学会認定指導医
日本専門医機構認定麻酔科専門医
Self-Diagnosis Chart for Hernia Day Surgery
鼠径ヘルニア日帰り手術
セルフ診断チャート
最終的に日帰り手術が可能かどうかは、医師の診察によって決まりますが、まず、ご自身で、鼠径ヘルニアかどうか、日帰り手術が可能かどうか判定する「セルフチェックチャート」を作成しました。ご受診を迷われている方や、日帰り手術を検討されている方は、ぜひご来院前にご利用ください。