そけいヘルニア

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ご自身で、鼠径ヘルニアかどうか、日帰り手術が可能かどうか簡単に判定する「セルフチェックチャート」を作成しました。ご受診を迷われている方や、日帰り手術を検討されている方は、ぜひご来院前にご利用ください。

※最終的な診断には医師の診察が必要です。

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全身麻酔の日帰り手術は危険なのか?

全身麻酔
記事最終更新日: 2024年1月25日

結論からお伝えすると、危険ではありません。むしろ麻酔科医が全身麻酔を行うので、日帰りでも安全性が高いと考えます。

鼠径ヘルニアに関わらず、局所麻酔で日帰り手術を行っている外科医は、全身麻酔での日帰りは特有の危険性があるのだと言います。しかし麻酔科医から見れば、それは大きな誤りです。現在使われている麻酔薬は昔のものより大きく進化しており、長時間体内に残存することはありません。そのため帰宅時にはほぼ薬剤が代謝されています。
また、全身麻酔は肺や心臓に負担がかかるというイメージがあるかもしれませんが、これは手術侵襲といって、体を傷つける行為そのものが体の臓器にとって負荷となるものです。つまり局所麻酔、全身麻酔を問わず発生します。そのため手術前の診察で、患者様の状態を適切に評価し、手術適用かどうかをしっかり見極めることが重要となるのです。

COMMON CONCERNS

「全身麻酔は危険?」よくある疑問と麻酔科専門医の解説

よくある疑問麻酔科専門医の解説
麻酔薬が長く体に残るのでは?現在の麻酔薬は昔のものより大きく進化しており、長時間体内に残存しない。帰宅時にはほぼ薬剤が代謝されている
全身麻酔は肺や心臓に負担がかかる?その負担の正体は手術侵襲(体を傷つける行為そのものの負荷)で、局所麻酔・全身麻酔を問わず発生する
局所麻酔なら安全で全身麻酔は危険?麻酔科医の視点では選択する麻酔薬の違い。どちらの薬剤にもアレルギーや循環不全など、頻度は少ないながらも相応のリスクがある
安全のために重要なことは?リスクを理解した上で安全に使用し、万が一問題が起こった際に速やかに対応する医師の存在。手術前の診察で患者の状態を適切に評価し、手術適用かどうかを見極めること

※本文の記載に基づく(麻酔科専門医による解説)

※麻酔からの回復には個人差があります

全身麻酔への主な不安と、それぞれに対する麻酔科専門医の解説をまとめた表。(図:新橋DAYクリニック作成・岡村正之医師監修)

麻酔科医の視点では、局所麻酔と全身麻酔は選択する麻酔薬の違いという認識でしかありません。全身麻酔薬は危険、局所麻酔薬だから安全というわけではなく、どちらの薬剤にもアレルギーや循環不全など、頻度としては少ないながらも相応のリスクがあります。重要なのはそれらを理解した上で安全に使用し、万が一問題が起こった際に速やかに患者対応する医師の存在です。

麻酔の効く範囲破線の丸=手術する場所(足の付け根)全身麻酔眠っている間に終わる・体ぜんぶ脊椎麻酔下半身の感覚をとる局所麻酔手術する場所だけ麻酔の効く範囲破線の丸=手術する場所(足の付け根)全身麻酔眠っている間に終わる・体ぜんぶ脊椎麻酔下半身の感覚をとる局所麻酔手術する場所だけ
どの麻酔を用いるかは、全身の状態と手術の内容に応じて決めます。

一般的に局所麻酔下の手術では麻酔科医はつきません。しかし総合病院では、外科医単独で局所麻酔下で手術を行っている際に出血やアレルギーなど大きな問題が起これば、近くにいる麻酔科医に協力を求めます(通常全身麻酔下の手術も同時並行で多数行われているため手術室内に麻酔科医がいます)。そして麻酔科医がバイタルモニタなどから状況を的確に判断し、薬剤の投与や、輸液や輸血など処置を行います。

クリニックでは、局所麻酔下手術の場合、おそらく近くに麻酔科医はいないでしょう。そのため何か大きな問題がおこれば外科医が単独で対応することとなります。当院のようなクリニックで安全性を担保した上でこうした手術医療が行えるのは、僭越ながら麻酔科医の存在が必要不可欠であると考えております。外科医単独で対応するより、麻酔科医とともに対応した方が迅速でより安全なのは言うまでもありません。

麻酔の導入時にマスクで酸素を投与している場面
導入から覚醒まで、呼吸と循環を絶えず確かめながら進めます。

著者・文責: 岡村正之 新橋DAYクリニック院長 日本専門医機構認定麻酔科専門医

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