記事更新日:2023年9月20日
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全くリスクなく受けられる麻酔はありません。したがって本当に必要な場合のみ受けるべき医療行為ですが、麻酔科専門医の行う全身麻酔の安全性は高いものです。
少し古い海外のデータにはなりますが、全身状態が良好な成人の待機手術で、麻酔科専門医が管理をする全身麻酔が原因による死亡率は600万分の1と報告されています。これは飛行機に乗って墜落により死亡する確率より低いとされております。飛行機が安全な乗り物とするならば、全身麻酔も同様であります。
国内では日本麻酔科学会が統計をとっていますが、それによると、年齢を問わず手術で死亡する原因のほとんどは麻酔ではなく手術と術前合併症に原因があります。手術による出血や、術前に患っていた心疾患や呼吸器疾患によるものなどです。これらはむしろ麻酔科専門医が術前診察を行う事でリスクを低下させる事が可能です。
そのため、ご病気を患っている方は状況によっては日帰り手術をお断りさせて頂く場合があります(その場合は必ずしかるべき医療機関をご紹介します)。お持ちのご病気に気づいていない方や、未治療の場合にその傾向がありますが、適切な治療をお受けになっている方は、診療情報を主治医の先生と共有することにより、多くの場合安全に日帰り手術が可能です。
手術中におこりうる出血などの事態に対しては、輸血や昇圧剤投与など全身管理を麻酔科医が行う事で安全性が飛躍的に高まります。術者は出血を止める事で精一杯なのです。入念な手術前検査と問診、手術中は麻酔科医が常に患者様の身体の状態をチェックし、全身管理を行うことにより患者さまの安全が図られるものであると考えております。万が一に対応できるよう設備や準備を怠らないことは言うまでもありません。
出典 :麻酔関連偶発症例調査 日本麻酔科学会 安全委員会・偶発症例調査専門部会
新橋DAYクリニックなら鼠径ヘルニアは日帰りで治療可能です。翌日からお仕事に復帰できるので、遠方からも多くの患者さまがご来院します。
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新橋DAYクリニック院長・麻酔科医師
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板橋中央総合病院外科診療部長
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