鼠径ヘルニア手術の全身麻酔は安全ですか?

鼠径ヘルニア手術の全身麻酔は安全ですか?
2024年3月2日
新橋DAYクリニック医師達が、気になる質問に簡潔にお答えします
Answer

全くリスクなく受けられる麻酔はありません。したがって本当に必要な場合のみ受けるべき医療行為ですが、麻酔科専門医の行う全身麻酔の安全性は高いものです。

少し古い海外のデータにはなりますが、全身状態が良好な成人の待機手術で、麻酔科専門医が管理をする全身麻酔が原因による死亡率は600万分の1と報告されています。これは飛行機に乗って墜落により死亡する確率より低いとされております。飛行機が安全な乗り物とするならば、全身麻酔も同様であります。

国内では日本麻酔科学会が統計をとっていますが、それによると、年齢を問わず手術で死亡する原因のほとんどは麻酔ではなく手術と術前合併症に原因があります。手術による出血や、術前に患っていた心疾患や呼吸器疾患によるものなどです。これらはむしろ麻酔科専門医が術前診察を行う事でリスクを低下させる事が可能です。

そのため、ご病気を患っている方は状況によっては日帰り手術をお断りさせて頂く場合があります(その場合は必ずしかるべき医療機関をご紹介します)。お持ちのご病気に気づいていない方や、未治療の場合にその傾向がありますが、適切な治療をお受けになっている方は、診療情報を主治医の先生と共有することにより、多くの場合安全に日帰り手術が可能です。

手術中におこりうる出血などの事態に対しては、輸血や昇圧剤投与など全身管理を麻酔科医が行う事で安全性が飛躍的に高まります。術者は出血を止める事で精一杯なのです。入念な手術前検査と問診、手術中は麻酔科医が常に患者様の身体の状態をチェックし、全身管理を行うことにより患者さまの安全が図られるものであると考えております。万が一に対応できるよう設備や準備を怠らないことは言うまでもありません。

高度な医療の普及を後押しするのが実は健康保険制度であり、高額療養費制度です。すべての機材コスト、人的コストを患者さまに求めては限られた裕福な方しか恩恵を受ける事ができません。しかし日本はこのような制度があるお陰で、腹腔鏡手術のような高度な医療が普及し、かかったコストに対して患者さまの負担を小さくすることで、誰でも恩恵を受ける事が可能な世界でも珍しい恵まれた医療大国です。

負担額ですが、まず健康保険が適用されますので、患者さまの負担額は大幅に減額されます。3割負担を前提にすると、開腹術で約5万円の自己負担額、腹腔鏡で約12万円の自己負担額になります。しかし「高額療養費制度」により、多くの給与所得者は約8万円の負担額となり、それ以上支払った金額は後日返金されます。また、マイナ保険証を利用することで、高額療養費が窓口で自動適用となり、支払額が上記の減額された金額となります。

開腹手術と腹腔鏡手術の負担額の差額は約3万円ですが、それ以上のベネフィットが確実にあると私は考えます。実際それ以上のコスト差分が発生しています。

鼠径ヘルニアの術式を迷われている患者さま、安全性や予後の観点も含めて、どうぞ安心して腹腔鏡手術をお選びください。

新橋DAYクリニックなら鼠径ヘルニアは日帰りで治療可能です。翌日からお仕事に復帰できるので、遠方からも多くの患者さまがご来院します。

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年齢が上がるとリスクは上昇するが、麻酔管理より手術と術前合併症によるものが大きい。術前に合併症を評価し、手術中の状況変化に麻酔科医が即座に対応することが重要である。
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予め計画された予定手術では偶発症死亡率は低い。嵌頓すると緊急手術が必要となり、リスクは上昇する。日帰り手術の適用となるのは全身合併症の少ないASA1,2となる。※ASAは手術前の全身状態・合併症を評価する指標。ASA1が良好。

新橋DAYクリニックなら鼠径ヘルニアは日帰りで治療可能です。翌日からお仕事に復帰できるので、遠方からも多くの患者さまがご来院します。

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