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腹腔鏡手術はなぜ開腹手術より費用がかかるのか?

記事最終更新日: 2024年3月1日
新橋DAYクリニック医師達が、気になる質問に簡潔にお答えします
Answer

使用する診療機材が高度で種類も多く、執刀する医師に高い専門性が必要だからです。しかし治療費を補助する制度があるのでご安心ください。

院長の岡村が回答します。日本は医療に対する補助制度が確立されており、誰でも安心して高度な医療を受けることができます。病状によって腹腔鏡手術が行えない患者さまがいらっしゃるのも事実ですが、医療の技術革新により、手術方法はより体に負担の少ないものが選ばれる傾向があります。こうした手術は、手術に必要となる機材の種類も格段に多く、その中には消耗品機材も多数あります。またそのほぼすべてが専用のものであり、どうしても開腹手術に比べると腹腔鏡手術の手術コストは上がります。また医師に求められる技術力も高く、私の知る腹腔鏡手術に長けた医師は、皆技術の修練を日々怠りません。

高度な医療の普及を後押しするのが実は健康保険制度であり、高額療養費制度です。すべての機材コスト、人的コストを患者さまに求めては限られた裕福な方しか恩恵を受ける事ができません。しかし日本はこのような制度があるお陰で、腹腔鏡手術のような高度な医療が普及し、かかったコストに対して患者さまの負担を小さくすることで、誰でも恩恵を受ける事が可能な世界でも珍しい恵まれた医療大国です。

負担額ですが、まず健康保険が適用されますので、患者さまの負担額は大幅に減額されます。3割負担を前提にすると、開腹術で約5万円の自己負担額、腹腔鏡で約12万円の自己負担額になります。しかし「高額療養費制度」により、多くの給与所得者は約8万円の負担額となり、それ以上支払った金額は後日返金されます。また、マイナ保険証を利用することで、高額療養費が窓口で自動適用となり、支払額が上記の減額された金額となります。

開腹手術と腹腔鏡手術の負担額の差額は約3万円ですが、それ以上のベネフィットが確実にあると私は考えます。実際それ以上のコスト差分が発生しています。

鼠径ヘルニアの術式を迷われている患者さま、安全性や予後の観点も含めて、どうぞ安心して腹腔鏡手術をお選びください。

新橋DAYクリニックなら鼠径ヘルニアは日帰りで治療可能です。翌日からお仕事に復帰できるので、遠方からも多くの患者さまがご来院します。

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