鼠径ヘルニア(脱腸)の日帰り手術「なぜ」「大丈夫?」の疑問にお応えします

鼠径ヘルニア(脱腸)の日帰り手術「なぜ」「大丈夫?」の疑問にお応えします
2023年9月6日: 記事最終更新日

記事更新日: 2023-09-06 21:18:22(一部記事内容を修正しました)

新橋DAYクリニック院長の岡村です。

鼠径(そけい)ヘルニア(=脱腸)は、クリニックでの日帰りも、病院に入院しても手術できます。

費用、拘束時間からも日帰りのメリットは大きいため、日帰り手術がかなり浸透してきました。

しかし患者様の中には、
「手術後にすぐ帰宅しても大丈夫…」
「痛みは?なぜ大丈夫と言い切れるの…?」
「入院するのと何が違うの…?」
などのご不安もあるかもしれません。

鼠径ヘルニアの手術経験が豊富な当院に、お任せいただければ安全、安心に手術を受けていただけます。また手術前後のサポートもしっかり行います。

鼠経ヘルニアは日帰り手術がおすすめ

大前提として一般的な鼠径ヘルニアは日帰り手術で十分対応できます。とくに初期で痛みがないならほぼすべてのケースで日帰り手術を受けていただけるでしょう。鼠径ヘルニアの日帰り手術についての詳しい解説はこちらをご覧ください。

日帰りできる理由は、全身麻酔により手術中の痛みを感じさせないので回復が早いため。

「手術」「全身麻酔」と聞くと、大がかりで入院が必要なイメージを持たれる方もいるでしょう。

しかし、鼠径ヘルニアに限らず「日帰り全身麻酔手術」は当たり前になってきています。たとえば子宮筋腫、痔、腱鞘炎、白内障なども同じです。それだけ医学が進歩したととらえてください。

当院の日帰り手術はなぜ安全と言える?

当院では、他の病院や専門クリニックでも採用された手法、幅広く安全が実証された方法で手術します。

私たちが安全な手術に欠かせないのは次の要素です。

  • 患者様のからだを最優先する共通の思い
  • 最新の医学知識
  • 症例に対する十分な経験、スキル
  • 高機能な手術・麻酔機器

私どもには、思い、知識のほかに、技術や設備、十分な経験があります。

≫≫≫よくある質問にも鼠径ヘルニア(脱腸)の日帰り手術の安全性についての言及があります。ぜひご覧ください。

からだを「傷つけない」にこだわった手術法

当院では、患者様のからだを極力傷つけない手術にこだわっています。

傷が小さく術後の痛みも少ない腹腔鏡手術を積極的に行います。鼠径部を切開する手術法に比べて、傷が小さくからだへの負担が小さいのが特徴です。

専門的には「腹腔内到達法TAPP法」と言いますが、お腹に5mm程度の傷を3カ所作ります。腹腔鏡と鉗子(かんし)を挿入し、内部のヘルニアを確認。飛び出した腸と腹膜を内側に戻した後、ヘルニアの穴をメッシュで固定するのです。

手術時間はわずか30分ほどで終わる場合もあり、再発の可能性も下げられる優れた手術法です。

麻酔で痛みを適切にコントロール

全身麻酔による痛みのコントロールも重要なポイントです。

本来、麻酔のコントロールは難しいものです。少量だと手術中に覚醒してしまうかもしれないので危険、ただし量が多すぎると患者様のからだに負担がかかります。

投与する麻酔薬の選択や量の調整は、専門中の専門分野とする私をご信頼いただければと思います。

腹腔鏡手術で必要な人工呼吸では通常、気管挿管を行いますが、術後の咽頭痛の原因となりかねません。そこで当院ではなるべく咽頭・喉頭にフィットするマスク型の器具を使用して人工呼吸を行います。患者さまの負担を軽減する取り組みの1つです。

また全身麻酔は「全静脈麻酔」を用いて体内に蓄積しにくく、覚醒が早い方法を採用。同時に脳波測の結果、麻酔の深度を計測して、麻酔薬が適正量になるようコントロールします。

手術時間を計算し、術後5分程度で穏やかに目覚められるような麻酔術を行うので、少し休憩した患者様はご自分の足で歩いて帰宅できるのです。

総合病院と同等の最新機器と症例数

麻酔器、腹腔鏡、洗浄器械などの機器は2022年開業に合わせて最新の機器を購入しました。

大型の病院など比べても遜色ない設備だと自負しています。

また麻酔医、執刀医、看護師といずれのスタッフとも多くの鼠径ヘルニアの手術を担当してきました。専門クリニックだからこそ、症例数の実績はハイペースで増え続けています。

手術までの流れを紹介

当院では、初診・検査、手術と最短2回の来院で鼠径ヘルニアを治療できます。術後の再診は電話、オンラインでも対応可能です。できるだけ患者さまのお手間を減らしつつ、安心安全を確保いたします。

<初診・検査>

  • 問診票の記載
  • 診察、問診…患部を見ながら立位、横になって触診
  • CT検査(必要な方のみ)
  • 治療・手術の相談と説明 → 当院で手術する場合は手術日を予約
  • (手術を行う場合)血液検査、心電図、呼吸機能検査など術前検査
  • 手術までの過ごし方、当日の流れをご説明

<手術日>

  • 当日午前0時より、絶食
  • さらに来院3時間前から飲み物も控えていただきます
  • 来院、受付、着替え
  • 手術部位マーキング
  • 手術室の滞在は平均は1時間程度
  • 術後2時間、回復室で休憩
  • 水分摂取、看護師付き添いのもとでトイレへ行っていただきます
  • 鎮痛剤を服用していただきます

<帰宅後>

  • 食事、日常生活の制限は特にありません
  • シャワーは当日も可能
  • ただし浴槽に入るのは2日めから
  • 体調によりますが翌日からお仕事に復帰できます
  • 激しい運動やお腹に力を入れるお仕事や日常の動作、術後2週間は控えてください
  • 当日夜、経過確認のためお電話でご連絡します

<術後再診>

とくに症状がなければ再来院は不要です。患者さんのご負担を減らすため、電話やオンラインで経過をチェックさせていただきます。もちろんご希望があれば来院いただくことも可能です。気になることは遠慮せずにご相談ください。

日帰り手術に関するQ&A

鼠径ヘルニア(脱腸)の日帰り手術を安心して受けていただけるようによくある質問をまとめました。

日帰り手術が適応できない場合、費用感、痛みの管理などぜひご確認ください。

誰でも日帰り手術できますか?

いいえ。診察の結果、手術の難易度が高く長時間かかると判断された場合、既往症や合併症がある場合などは、適切な医療機関をご紹介します。

当院では日帰り手術において様々な安全基準を設けており、以下の状態の患者さまには日帰り手術をご提供しません。しかし、日帰り手術の可否は、最終的には医師の診察で総合的に判断しますので、持病をお持ちでも状況により可能な場合があります。

ご不明な点はお気軽にご相談ください。

  • 重度の糖尿病の方
  • 重症の貧血がある方、血液疾患で血が固まりにくい方
  • 重度の心臓・呼吸器病など臓器の病気がある方
  • 喘息発作を繰り返す方
  • 人工透析を行っている方
  • BMI30以上の肥満がある方
  • 深部静脈血栓、肺動脈血栓がある方
  • 免疫不全がある方
  • 重度の腎不全・肝不全がある方
  • 下腹部開腹手術歴のある方、前立腺手術の既往のある方
  • 手術日に付き添いがいない方
  • 入院を希望する方

当院では無理に日帰り手術をおすすめすることは絶対にありませんので、どうぞご安心ください。

日帰り手術の費用は入院するときと比べて安い?

一般的に安くなります。費用は3割負担の方で8~9万円程度、1割負担の方は3万円前後です。(一般的な所得の方が高額療養費制度を利用した場合の金額)

入院すると入院費用、その間の食事費などがかかります。そのため病院に入院して手術するほうが割高となるでしょう。

痛みはまったくないですか?

個人差があるため「まったくない」とは言えません。

ただし体格にあわせた麻酔量の調整や、鎮痛剤の使用など患者様にあわせて最大限、痛みを減らすようにご提案します。

おひとりおひとりに合った医療を提案します

新橋DAYクリニックは、日帰り手術を専門に行っています。

患者様おひとりおひとりに向き合い、鼠径ヘルニアの手術実績の多い外科医、麻酔科医ができるだけ負担の少ない医療をご提供します。

気になる症状があれば、早めにご相談ください。お電話でも無料相談を行っています。

執筆:岡村正之(新橋DAYクリニック院長・麻酔科医師 日本専門医機構認定麻酔科専門医)
記事監修:黒崎哲也(新橋DAYクリニック外科統括医師 日本外科学会認定外科専門医・指導医 日本内視鏡外科学会技術認定医 日本消化器外科学会専門医 日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医 日本大腸肛門病学会指導医・専門医 日本消化器病学会専門医 日本消化器内視鏡学会専門医 日本ロボット外科学会Da Vinci certificate 日本ロボット外科学会Robo-DocPilot国内B級)
鈴木淳一(新橋DAYクリニック外科医師 日本外科学会認定外科専門医 日本消化器外科学会専門医 消化器がん外科治療認定医 日本消化器病学会専門医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 日本消化器内視鏡学会専門医 日本腹部救急医学会認定医 板橋中央総合病院外科診療部長)
新居高(新橋DAYクリニック外科医師 日本外科学会認定外科専門医 板橋中央総合病院外科医長)
鈴木淳平(新橋DAYクリニック外科医師 日本外科学会認定外科専門医 日本内視鏡外科学会技術認定医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 日本消化器病学会専門医 日本消化管学会胃腸科専門医 日本腹部救急医学会認定医 板橋中央総合病院外科)

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