記事更新日:2023年8月29日
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使用する診療機材が高度で種類も多く、執刀する医師に高い専門性が必要だからです。しかし治療費を補助する制度があるのでご安心ください。
院長の岡村が回答します。日本は医療に対する補助制度が確立されており、誰でも安心して高度な医療を受けることができます。病状によって腹腔鏡手術が行えない患者さまがいらっしゃるのも事実ですが、医療の技術革新により、手術方法はより体に負担の少ないものが選ばれる傾向があります。こうした手術は、手術に必要となる機材の種類も格段に多く、その中には消耗品機材も多数あります。またそのほぼすべてが専用のものであり、どうしても開腹手術に比べると腹腔鏡手術の手術コストは上がります。また医師に求められる技術力も高く、私の知る腹腔鏡手術に長けた医師は、皆技術の修練を日々怠りません。
高度な医療の普及を後押しするのが実は健康保険制度であり、高額療養費制度です。すべての機材コスト、人的コストを患者さまに求めては限られた裕福な方しか恩恵を受ける事ができません。しかし日本はこのような制度があるお陰で、腹腔鏡手術のような高度な医療が普及し、かかったコストに対して患者さまの負担を小さくすることで、誰でも恩恵を受ける事が可能な世界でも珍しい恵まれた医療大国です。
負担額ですが、まず健康保険が適用されますので、患者さまの負担額は大幅に減額されます。3割負担を前提にすると、開腹術で約5万円の自己負担額、腹腔鏡で約12万円の自己負担額になります。しかし「高額療養費制度」により、多くの給与所得者は約8万円の負担額となり、それ以上支払った金額は後日返金されます。また、「高額療養費限度額適用認定証」を予め取得することにより、窓口での支払額が減額された金額になり、多くの給与所得者は窓口での支払い金額を約8万円とすることもできます。
開腹手術と腹腔鏡手術の負担額の差額は約3万円ですが、それ以上のベネフィットが確実にあると私は考えます。実際それ以上のコスト差分が発生しています。
鼠径ヘルニアの術式を迷われている患者さま、安全性や予後の観点も含めて、どうぞ安心して腹腔鏡手術をお選びください。
新橋DAYクリニックなら鼠径ヘルニアは日帰りで治療可能です。日帰り手術のご案内ページに、手術費用や高額療養費制度についても詳しく解説しております。また、手術費用についてご不明な点はお気軽にお電話にてお問い合わせ下さい。
この記事の制作者
記事執筆
新橋DAYクリニック院長・麻酔科医師
日本専門医機構認定麻酔科専門医
記事監修
新橋DAYクリニック外科統括医師
日本外科学会認定外科専門医・指導医
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日本消化器内視鏡学会専門医
日本腹部救急医学会認定医
板橋中央総合病院外科診療部長
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新橋DAYクリニック外科医師
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板橋中央総合病院外科医長
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